お知らせ郷土史講座「宗像の伝統と歴史」
- 更新日:2018年10月26日
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広報日の里2018年11月号から転載
ココカラ日の里で毎月開催している「宗像の伝統と歴史」講座がじわじわと参加者を増やしている。会議室の24席はすぐ埋まる。ホールにいすを置いても足らなくて隣の看護師会から借りるほどである。講師の船村浩由氏(宗像歴史観光ボランティアの会代表)の講義を聴いた人の口コミで聴講者が増えている。4月からの前期は月1回の講義を5回続け、10月からの後期も月1回月曜日に開催している。
毎回のテーマに意外感があり、エピソードもふんだんに盛り込まれているのが好評の理由のようだ。例えば4月の「源氏物語の鐘崎」はあの作品の中に宗像が出てくると指摘した。6月の「卵と塩と鯨」は江戸期に宗像特産だった商品を紹介した。卵は今でも養鶏が盛んで「宗像卵に宗像教員」という地口があるくらいだから合点がいくが、塩づくりと捕鯨も浦々を潤したという話にはホホウである。
後期も11月に種田山頭火、杉田久女、松本清張と宗像を作品中に登場させた文人を紹介する。神湊の旅館魚屋の庭に山頭火の「松はしだれて南無観世音」の句碑がある。
12月八所宮の歴史、1月許斐山信仰と山城、2月鎮国寺の歴史と梵字岩を取り上げる。どれも所在は隠れもない、由来のありそうな舞台だが、詳しく知りたいと思いつつもその機会がないままに過ごしてきた場所である。現地の写真を拡大したパネルを展示するからイメージしやすい。この機会に聴講をお勧めする。
開催日時は次のとおり。
11月19日、12月10日
1月21日、2月18日
毎回午後1時半-3時
会費300円、茶菓、資料付宗像と大阪の鶏卵問屋が宗像大社に献上した銘板 鯨ではないが鮪の大漁も浦々を潤してくれた(第三代歌川広重作「筑前国鮪漁之図」九州大学蔵)