その他日の里学園の「小中一貫コミュニティ・スクール」㊲
- 更新日:2024年02月28日
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広報日の里令和6年3月号から転載
日の里学園の福祉学習
日の里学園では、地域の課題を「地域活性」と「福祉・防災」の2つに重点化し、3年生から9年生まで小中で一貫して探究的に学ぶ「日の里カリキュラム」を作成し、それに基づいた学習を行っています。
その中で、「福祉・防災」に関する学習は表のような内容で段階的に進めています。
3年生の福祉学習
東小と西小の3年生は、3学期に聴覚に障がいがある方々に関する学習を行いました。
具体的には、まず1月にイヤー・ディフェンダーを使って耳が聞こえづらい体験をし「耳が不自由な方のことについてもっと知ろう」という学習課題を設定しました。
次に2月に聴覚に障がいがある方5人とその支援者に学校に来ていただき、交流活動を行いました。ここでは手話を学んだり、生活の工夫について質問して学んだり、一緒に手話を使って「虹」という歌を歌ったりしました。今回は感染対策のためリモートでの交流活動でしたが、児童たちは熱心にメモを取りながら学んでいました。
今後はさらに聴覚が不自由な方への対応や手話について学んでいく予定です。
4年生の福祉学習
4年生も3学期に、視覚に障がいがある方々に関する学習をしました。
まず、目が不自由な方の日常生活についてDVDを見て知り、「目が不自由な方の生活の工夫を知ろう」という学習課題を設定しました。
次に「アイマスク体験」と「点字体験」を行いました。
アイマスク体験では、社会福祉協議会、国土交通省九州運輸局、西鉄バス、アイフレンド等の協力を得て、視覚障がいに関する基本的な知識を学び、ペアになって体験学習をしました。一人がアイマスクをして目の不自由な状態になり、一人がガイド役をしました。
今年は校舎の階段の上り下りだけでなく、バスの乗り降り体験もしました。児童たちは、目が不自由なことで感じる怖さだけでなく、ガイドする人の配慮や声かけの大切さも学べました。
さらに点字体験学習を行いました。具体的には、社会福祉協議会と視覚障がい者支援グループの協力を得て、点字の基本的な決まりと点字を打つ体験を行い、自分の名前を点字で打つことができました。
この学習を受けて2月に、視覚障がいがある方との交流会が計画されています。
(学園コーディネーター北岡隆博)
中学校生徒会からのメッセージ
今年の生徒会は生徒と学園・地域をより良くするために、誰とでもコミュニケーションをとることができ、意見を出し合える学校を目指しています。特に次の2つに力を入れていきたいと考えています。
1点目は、学校・地域における課題の解決策の探究です。生徒が意見できる場は生徒総会と目安箱しかありません。そこで、生徒会が窓口となり、目安箱や地域の方々との交流により、意見を聞き、話し合い、できるなら取り入れ、無理でもなぜ無理なのかを明確にし、改善策を一緒に考えます。生徒が学園をより良くするために学園と地域が助け合いながら、「自分たちが何をすべきか、何ができるかを考えられる」そんな学園を作っていきたいです。
2点目は、学園と地域のつながりを深めることです。8年生は昨年、総合的な学習で「まちづくり提案会」を行いました。この活動では、未来の日の里をどう活性化させていくか、様々な視点から考え、日の里の街への関わり方を真剣に考えました。
「地域のために本気で考えて」、日の里学園の目標である「地域を愛し、自分で考え、自分で行動する生徒」を体現できるように頑張ります。
生徒会長 西村 次郎
副会長 入江ことか
畑中 彩希
書 記 長谷川涼乃
古賀 太耀