イベント「安心・安全なまちづくり」~避難所運営訓練~
- 更新日:2023年10月05日
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広報日の里令和5年10月号から転載
日の里学園9年生は「安心・安全なまちづくり」をテーマに、総合的な学習の時間に防災学習に取り組みました。昨年度までは、日の里中学校だけで行っていた避難所運営訓練でしたが、今年度は、初めて宗像市総合防災訓練と連携し、日の里中、日の里東小の2つの避難所で市職員と中学生が一緒に避難所運営を行いました。
9月9日(土)9時、「震度5の地震発生」の緊急エリアメールを合図に避難所設営に取りかかりました。事前に40人の避難者役を各自治会へお願いしていましたが、当日は、それをはるかに超える150人の避難者が、地域から両避難所へ避難し、最後まで協力してくださいました。
中学生は体育館へ直接避難された方々の受付を行ったり、避難弱者を地域まで迎えに行き、安全なルートを確認したりしながら訓練を行いました。避難所では、余震や停電などが相次ぐ中、避難者の空腹や熱中症での体調不良等の訴えに臨機応変に対応し、「安心して過ごせる避難所を」みんなで作り上げました。
事前学習では、熊本地震の被災地へ出向いて避難所運営について学んだり、校区内の避難ルートに危険箇所がないかどうかの点検をしたりしました。さらには危機管理課の方より備蓄倉庫の道具の使い方や、身近な新聞紙や段ボールで作る防災グッズの作り方を教えていただいたりしました。
しかし、事前の学習、準備を行っていても、災害時には、想定外のことが発生したり、避難者からの予期せぬ要求が出たりします。今回の訓練は地域で何かが起こった時、「自分に何ができるかを考え、行動する」ための、貴重な訓練の機会となりました。学びの場に協力いただきました地域の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
(9学年主任 安髙敦子)
中学生の感想
今回の訓練を通して僕はとてもやりがいを感じました。なぜなら、2丁目から日の里東小まで行く際に、高齢者の方が「中学生がいてくれて安心した」と言ってくださったからです。東小で運営訓練をしている時も、「頑張ったね」「おつかれさま」と声をかけてくださいました。今後、災害が起きて避難することになった時は、今回の訓練で得たことを生かして、まずは高齢者の方を守ろうと思います。
(古賀想明)
私たちは、避難所運営をする際に何が必要でどんなことが起こるかを想定しながら準備を進めてきました。150人ほどの避難者の方が来て下さいました。訓練中、自分たちが想定しなかったことが次から次に起こりましたが、みんなで協力して考え、話し合い、学校にあるものを利用しながら運営をすることができました。新たな課題もたくさん出てきましたが、防災についての関心がすごく高まりました。
(木村莉子)