その他日の里学園の「小中一貫コミュニティ・スクール」⑲
- 更新日:2022年06月29日
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広報日の里2022年7月号から転載
日の里学園コミュニティ・スクール(CS)の特徴の一つは、【地域活性】、【福祉・防災】を柱とした「日の里カリキュラム」を計画的に実施している点にあります。ここでは最近実施した小学校3年生と中学校8年生の学習活動を紹介します。
3年総合【福祉】
「考えよう、私たちに
できること」(聴覚障がい)
この学習は聴覚障がいのある方の生活の工夫について知り、自分たちにできることを考えることをねらいとしています。
6月3日(金)の学習では、社会福祉協議会や手話の会の方々の支援を得て、西小と東小の3年生が聴覚障がいのある方と交流を行いました。コロナの影響でオンラインの授業となりましたが、挨拶の手話、コミュニケーションの工夫などを学習し、児童の質問に答えてもらい、一緒に手話を交えて「虹」という歌を歌いました。児童からは「レストランで注文する時どんな工夫をしているか」など具体的な質問が出され、聴覚障がいのある方の工夫を知ることができました。
なお、「福祉」に関する学習は、4年生では視覚障がいのある方、5年生では地域で活躍する高齢者、6年生では高齢者を支援する仕組み、7年生で認知症の方を含め誰もが住みよいまちづくりの学習へと発展します。
8年総合【地域活性】
「日の里バージョンアッププロジェクト」
この学習は日の里が高齢者にとって住みよいまちにするために自分たちでできることを考え、行動することをねらいとしています。
6月2日(木)の学習では、生徒たちが考えた①「ベンチ・椅子づくり」、②「便利な地図づくり」、③「高齢者との交流会・フリーマーケット開催」の企画を地域代表の9人の方々に提案しました。提案の後、地域代表の方からの質問やアドバイスをいただきました。①の企画に対しては「設置期間や耐久性、メンテナンスを検討し、市の許可が必要」、②については「おすすめのお店情報を地図に載せるのは面白い」、③については「フリーマーケットはコミュニティも一緒に取り組めそう」などのご意見をいただきました。
自分たちの企画をいかに実現するか、生徒たちの創意工夫に期待しています。
(学園コーディネーター北岡隆博)