その他 旧城野団地等再開発視察
- 更新日:2021年12月27日
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広報日の里2022年1月号から転載
URボン・ジョーノは、JR城野駅前のUR城野団地・自衛隊駐屯地・市営住宅等を再開発し、全850戸、人口2300人規模で計画された「あたらしいまち」である。北九州総合病院、近隣にスーパー、商店、銀行などを備え極めて利便性が良い。遊歩道、自転車専用道路が駅まで通じており、2階部分の歩道に上がると信号なしで駅改札口まで行くことができる(毎日がみちあそび!)。南北道路に隣接した公園では毎日おおぜいの人々が楽しんでいる。公園を取り囲むように建設された住宅には門や塀がなく、低木の植樹によって区画され、見守りの面でも安心安全な設計と言える。そこでは無電柱化(地中埋設)され空が広い。日の里駅前大通りも無電柱化できれば景観が良くなると感じた。
自治会は町内会費@200円/月、14街区からなり、加入率100%、平均年齢40歳代の若い世代が住んでいる。「ゼロ・カーボンの推進、子育て支援、高齢者対応、持続可能なまち」のコンセプトを軸に、自治会とは別にタウンマネジメント組織「城野ひとまちネット」が設立され、活動拠点の集会所があり、会費は1世帯1700円/月で全世帯が加入している。ここでは広報発行、防犯見回り、各種マネジメントの他、農園、キッチン、DIYなど様々な教室や、「住民コミュニティ部会」が開催され、北九州市立大学生とのイベント企画や事業者の協賛・参加など先進的な取り組みがなされている。
日の里駅前大通りでも、大分大の先生、学生諸氏より4車線を2車線にとの提案がされているが可能性を感じた。
またボン・ジョーノの管理、運営に携わっている企業は日の里東街区開発にも参加しており、公園の位置付け、目線等を考えた取り組みや、完成後の町内会活動、自治会とのつながり、交流、子育て支援、イベントなど協力し合う仕組みや体制作りにおいても大いに参考になると思われる。
(まちづくり特別委員会山村多計治)