その他日の里学園の「小中一貫コミュニティ・スクール」⑥
- 更新日:2021年02月28日
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広報日の里2021年3月号から転載
日の里東小前では、官民・地域が一体となった「ハイブリッド型団地再生事業」が進んでいます。そのような中、中学校2年生が、『日の里バージョンアッププロジェクト』と名付けて、旧48号棟の活用方法などについてアイデアをまとめ、昨年11月に、中学校体育館に団地再生に関わる企業や都市再生課、地域の方々など約30人を招いて「提案式」を行いました。現在、48号棟近くのフェンスに小学生のデザインとともに中学生のデザインも掲示されています。
中学生たちは、旧48号棟を賑わいのある交流の場とするために、カフェ、本屋、駄菓子屋などを作るアイデアを出しました。その中で、カフェについて、12月に再度中学生と大人が、メニュー、居心地の良い空間にする方法などについて、熱心に協議をし、発表し合いました。
具体的には、季節ごとのメニューにする、和と洋を交えた食事を出す、畳とこたつがあるとよい、クーポンを出す、などのアイデアが出されました。大人からは「アパートの形にご飯を盛った『団地ランチ』など、インパクトのあるメニューを作りたい」などの意見も出されました。
中学⽣からは、「クライミングできる場を作って、若い⼈を呼びたい」というアイデアも出されました。この提案も「大人本気会議」で企業・地域・行政で真剣に検討し、実現しようとしています。
イメージ図のように、上級、中級、初級コース(緑、青、黄)を設け、ホールド(登るための石)に「ひのたん」などのデザインを用いることを考えています。また、宗像市の観光スポットの1つとして、クライミング・ツアーを企画するなどのプランも考えています。
このように、「子どもたちがもっている発想や感性を生かし、一緒に力を合わせて、豊かで魅力ある街を作っていく」という発想は、これからの地域の活性化を考えるときに一層重視されるべきだろうと思います。
(学園コーディネーター北岡隆博)バージョンアッププロジェクト バージョンアッププロジェクト 小中学生壁画 クライミング クライミング