その他監査員報告
- 更新日:2020年06月28日
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広報日の里2020年7月号から転載
●会計監査
会計監査は、前年度から四半期ごとの実施とし、事務局の省力化と共に監査業務の円滑な遂行ができたと考えます。監査業務の執行にあたり事務局から説明、報告を受け内容の把握に努めました。これらを踏まえ、日の里地区コミュニティ運営協議会の定期監査を監査員業務規程第2条の規定に基づき、令和2年4月6日にコミュニティ・センター日の里会館で実施しました。その監査結果を報告します。
会計、事務局から提出された帳票、預金通帳等は、正確に記帳し整備されており適正であることを認めます。ただし、会計処理の中で留意すべきところが見られます。以下のとおりその内の何点かを指摘します。予算額と決算額の差異について、社会経済等の状況に鑑み、差異の調整が必要な場合は規約に規定してある補正(予算)を行っていただきたい。支出項目について、一般会計と特別会計の明確化を図るため、繰出金の支出項目を新たに設けていただきたい。公衆電話の維持費と使用料に乖離が見られるので設置を継続するかの検討を行っていただきたい。
●事業監査
事業監査は、コミュニティ運営協議会の事業の全般について、執行の状況を把握することが必要となります。しかし、事業の把握は、監査員業務の態勢から困難な状況にあります。その中でコミュニティ運営協議会において問題・課題となっているところについて報告します。
監査員に就任時からコミュニティ運営協議会の組織改革、規約・規程等に不整合があり改正を行うよう指摘していました。その結果今年度に諮問委員会が設置され、協議されたことは意義があるものだと感じております。また、議論を積み重ねられた諮問委員会の委員、関係者の方々にお礼申し上げます。しかし、諮問委員会の諮問に対する答申書に、いまだ、ほぼ対処されていない状況のようです。早急に答申書の検討を行い、今年度はコミュニティ運営協議会に係る問題、課題の解消を図っていただきたい。
次は、前年度に指摘しました規約、規程等に対するコンプライアンスの欠如について指摘します。諮問委員会の答申を受け、役員会のデュープロセス(適法手続き)を経て改正された役員選考規則について、令和2年度の役員選考に必要なため改正された規定に抵触する運営がなされたこと、さらに、まちづくり推進特別委員会について、諮問委員会から「特別委員会の内容には適さないため、別の組織に位置付ける」と答申がなされていますし、コミュニティ運営協議会規約で常設委員会に規定されていません。このように規約、規程等に反しないよう規約規程等の遵守をぜひとも図っていただきたい。
最後の指摘ですが、事業計画について、年度途中において新たな事業計画が見られるようです。喫緊の課題なのか中長期的な視点も交え、必要不可欠なものなのか現年度の事業計画に照らし合わせて立案していただきたい。
令和2年4月6日
監査員 真武英美
監査員 山邊昌子