その他われらの仲間・シニアクラブ
- 更新日:2018年07月28日
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広報日の里2018年8月号から転載
「ずーっと自宅で、ずーっと仲間と」。これがシニアクラブのモットーである。目標を達成するため自助・共助公助の3助態勢づくりに励んでいる。
日の里の人口を世帯で割ると2・17である。1世帯に2人強しかいない。標準家庭は夫婦2人きりしかいないということだ。しかも夫婦とも高齢化している。地域を挙げて3助に取り組まなければ崩壊する。その大前提は健康である。だから健康づくり運動に力を入れている。
シニアクラブは運動を支える指導者として、ロコモ予防推進員、健康づくりリーダー、生活支援ボランティア、ノルディックウオーク指導員、認知症サポーターを養成している。これにより地域の活動も活発になれば会員ばかりでなく近所の高齢者の動静も自ずから入ってくるようになる。健康にとどまらず防犯防災にも役立つだろうと、日の里シニアクラブの中村氏正会長は副次効果も期待している。
中村さんが住む4丁目にはシニアクラブがなかった。町内に自主防災組織をつくったオルグ能力を見込んだ町内会長に要請され、シニアクラブを立ち上げた。宗像市幹部の経験を活かして会員の勧誘に努めたかいがあって今では会員は74人と日の里町内会で断トツである。
地域全体の活動にもシニアクラブは存在感を発揮している。1月のどんど焼き、3月の合同花見会、8月の日の里まつり前夜祭、暮れのしめ縄づくりなどはシニアの出番である。グランドゴルフはシニアの競技者が多いため、全員参加で一斉にプレーをする広大なグラウンドを確保できないのは致し方ない。
シニアの活動する場には常に中村さんの姿がある。エネルギッシュな動きは82歳には見えない。「自分が動かんと人は動いてくれん」と経験から得た心構えを吐露する。会員相互の親睦と仲間づくり、地域活動への参加など、5項目の運動方針を着実に実行している。