その他日の里学園の「小中一貫コミュニティ・スクール」⑮
- 更新日:2022年02月26日
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広報日の里2022年3月号から転載
「誰もが住みよい日の里に」
日の里学園では、小中一貫教育で1年生から9年生までをつなげて、①地域活性化、②福祉・防災を柱とした「日の里カリキュラム」の学習をしています。
その中で、日の里中学校7年生は、「誰もが住みよい日の里に」するための福祉学習に取り組んでいます。
7年生は日の里の町や高齢者の実態調査を行い、少子高齢化が進んでいる状況や高齢者の人口割合が高いこと、坂の多い日の里に住むには高齢者にとって多くの困りごとがあることなどを知りました。そこで見守り隊や地域行事でお世話になっている高齢者の困りごとを少しでも減らし、日頃からみんながつながり、支え合える関係性ができたら、未来の日の里が今よりもさらに住みよい町になるのではないかと考えました。
より詳しく日の里の高齢者の実態を知るために、福祉会、シニアクラブ、民生・児童委員の方々をゲストティーチャーにお招きし話を聞きました。また、地域包括センター長の和田さんや社会福祉協議会の酒見さんと木下さんにも来校いただき、社会で高齢者を支える仕組みについて話を聞いたり、町で認知症の方に出会った時の対応について寸劇を交えて教えていただいたりしました。
ゲストティーチャーの方々から学んだことをもとに、「高齢者や地域のために自分たちにできること」を2つの柱で考えをまとめ、1月15日(土)に29人の地域の高齢者(福祉会、シニアクラブ、民生・児童委員)の方々に15のグループに分かれ提案しました。
柱① 地域での活動
「地図作り」「一緒にウォーキング」「ベンチ・椅子作り」「フリーマーケット」
柱② 日の里中での活動
「絆を深めよう会」
各グループで活発な意見交流が行われました。ゲストティーチャーの方から、「とても楽しく交流できた。中学生たちが真剣に地域の高齢者を手助けしたい、喜んでもらいたい、と思っていることが伝わってきた。」という感想が聞かれました。
中学生も「高齢者の立場からのたくさんの意見をもらい、自分達では想像できなかった課題や問題点に気づくことができた。」「今日の話し合いで、もっと日の里の町をよくしていきたいと思った。」などの感想を寄せていました。
このように顔を合わせて話をしたり、町で出会ったときに挨拶をしたり声をかけたりする関係性が、誰もが住みよい日の里の未来を創ることにつながると思います。7年生の学習は今後も「提案の実現」に向けて続いていきます。地域の皆さん、これからも中学生の活動を楽しみにしてください。
(日の里中7学年主任 安髙敦子)